ポリラボ ~多言語学習研究所~

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【フランス語】準1級大問8(和文仏訳)・書き取り試験・聞き取り試験について

こんにちは!

いつもブログを読んでいただきありがとうございます!


今回は前回に引き続き、仏検準1級の直前対策の第3弾として大問8、ディクテ(書き取り試験)、そして聞き取り試験を見ていきます!

それでは大問8を見ていきましょう!

 

大問8は和文仏訳です。

 

指定の日本語をフランス語に直す問題ですが、このような作文問題は「経験」が物を言うのは明らかです。

これまでにどれだけフランス語でアウトプットしてきたかが問われる問題ですね。

 

作文力は「間違える、そして直されることによって成長するもの」だと考えます。

つまり、自分が書いたものを誰かに添削してもらって、間違っていたことに気付かされて初めて力になる、ということです。

周りに直してもらえるような人がいない、という人は「lang-8」という無料のネイティブの添削サイトがおすすめです。

 

lang-8.com

 

このサイトについてはまた今度別の記事でとりあげますので、今日は名前だけ紹介しておきます。

 

さて、作文力をつけるには時間と根気が必要ですので、今回は試験当日に出来ることについて書いていきます。

 

試験当日にできることとしては、「減点」を防ぐことが非常に大切です。

 

減点されるというのは、

・スペルを間違えてしまった

・該当するフランス語が書けなかった

という場合に起きるのが普通です。

 

「スペルを間違えてしまう」ということを防ぐために、見直しは絶対に必要になりますが、特にやってしまいがちなのが、

 

・アクサンをつけ忘れる

・複数形にし忘れる

・性数一致をし忘れる

 

というものです。この3点は絶対に見直しの時に確認するようにしてください。

 

また、スペルを間違えてしまう場合、「別の自信のある表現にする」という手もあります。

例えば、「Aを写真にとる」という時に、prendre une photo de A/ prendre A en photo を使って書こうとしたがprendreの活用に自信がなくスペルを間違えてしまいそうだ、という時に photographier Aという表現も知っていて、こっちならer動詞だから間違えずに活用できる、というときにはこちらを使う、というものです。

 

 

そして、「該当するフランス語が書けない場合」についてですが、「ワインのビン:une bouteille de vin」のようにその言い方が1つしかない場合は、フランス語の音を頼りに書くしかありません。

 

しかし、「同僚:collègue」のような表現は「同じ職場で働く人:une personne qui travaille dans le même bureau」などの別の表現にすれば、少なくとも、書けずに減点されるよりは良い評価をしてもらえると思います。

 

大問8のまとめとしては、

 

・防げるスペルミスを回避する努力をする

・別の表現が出来ないか考えてみる

 

ということを試験の時に意識してみてください。




それでは次はディクテ(書き取り試験)についてです。

 

まずは、ディクテの採点方法について、以下の記事を書いていますので、ぜひ一読してみてください。

 

shin-polyglot.hatenablog.jp



さて、ディクテについてですが、注意すべきことは作文と同じく「スペルミス」です。これは見直しの時間が3分用意されていますから、「アクサン」「複数形」「性数一致」そして「動詞の活用」についてしっかりと確認するようにしてください。

 

 

音声の聞き取り方に関してですが、僕の場合は問題の指示通り、1回目は内容を理解することに集中していました。

そして2回目に書くというものでしたが、このときに、すぐに書けない単語については「聞こえた音をカタカナでメモしておく」という作戦を取っていました。そして3回目を聴いているときと3分間の見直しの時に書くようにしていました。

 

ディクテの問題は、一部だけ「長いのに一気に読まれてしまう部分」が必ずあるような気がします。

このような部分は特にカタカナでメモをしておくことが有効だったと感じています。

もし音声が速すぎてフランス語を書いている間に先にするんでしまう、とお悩みの方は、一度このカタカナでメモを取っておくということを試してみてほしいなと思います。

 

 

 

それでは最後の聞き取り問題を見ていきましょう。

 

聞き取り試験の大問1は部分穴埋めの問題です

この穴埋め問題は多くの方にとって「得点源」になる問題だと思います。

もしこれが苦手だという人がいたら、おそらくは音声の「内容」をしっかりと理解したうえで解答しようとしているからだと思います。

しかし、この問題で高得点を取るために必要なことは、内容を理解することよりも「空欄に入る単語を聞き取る」ことなのです。

 

実は、この問題の空欄に入る単語のほとんどは、読まれる音声に含まれています。

 

1級の試験では動詞を名詞に変化させたりとひと手間必要な場合もありますが、準1級の場合は読まれたまま空欄に入れる、もしくは動詞の場合は活用させて入れる、といったものになりますので、単語が聞き取れさえすれば、やることはほぼその単語をそのままいれるだけ、となります。

ただ、形容詞や過去分詞が入るときには「性数一致」の確認を忘れないように注意してくださいね。

 

そして、設問は音声の内容に沿っておかれていますから、(1)の次は(2)に該当する部分が流れて来る、(4)は(3)と(5)の間にある、と予想して聞いておけば、解答を聞き取ることはさほど難しくはないと思います。

 

ぜひ、練習を重ねて得点源にしてください。



それでは聞き取りの大問2に行きます。

 

大問2は内容一致の問題です。

 

この問題は本文を2回➔設問を2回➔本文を1回、という順番で進んでいきます。

最初の2回で本文の内容を理解するように努めてください。

このとき、分からない部分が出てきてもすぐに切り替えて、その先を理解するようにしてください。

 

そして設問が流れてきたら、その設問を「日本語でメモしておく」ということを僕はしていました。

これに関しては全てをしていたわけではなく、答えに不安があるものをメモしていた感じです。

こうすることで、3回目の本文の音声が流れてるときに問題を確認しながら聴くことができます。

 

この問題の設問も、長文の内容一致と同じように「本文の内容に沿って」置かれています

ですので、(5)と(7)の間に(6)の答えがあるということになるので、答えに該当する部分がいつ読まれるかというのを予想することができます。

 

3回目の音声ではこれを意識して聴いてみると良いと思います。




簡単な説明でしたが、これで準1級の直前対策について終わります。

 

本来でしたら、動画の方で、例をもっと使いながら、より丁寧に説明をしたかったのですが、動画の制作が間に合いませんでした。

そのため、急遽ブログでの簡単な説明のみとなってしまいましたが、何もないよりは良いかと思い、書かせていただきました。

 

拙い内容ではありますが、受験される方に少しでも点数アップのヒントが届けられていたら幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

準一級を受験される方は最後まであきらめずに、頑張ってくださいね。

 

それではまた次の記事でお会いしましょう!