ポリラボ ~多言語学習研究所~

英語とフランス語、ときどきイタリア語・スペイン語・ドイツ語

【フランス語】仏検準1級対策の動画をアップしました

こんにちは!

いつもブログを読んでいただきありがとうございます!

本日は、『仏検準1級 合格への戦略~前編~』という動画をYouTubeにアップしましたので、この動画について少し書いていきたいと思います。

 

まだ動画を見ていない方は、先にこちらを見てみてくださいね

www.youtube.com

 

 

 

この動画内では、仏検準1級に受かるための戦略として2つの大切なこと(〇〇力と〇述〇)に触れています。

今回、各大問の解き方ではなく(これは後編で詳しく解説)、この2つのことに触れたのには理由があります。

 

2級までの試験については、正直なところ、フランス語を【まじめに】学習していれば合格できます。

【まじめに】と言ったのにはわけがあります。

フランス語検定はいわずもがな「試験」です。

試験であるがゆえに、その対策が必要になります。

多くの人は試験対策として、問題集を買って、それをまじめにこつこつ進めていくでしょう。

基本的にはこれで合格できるはずですが、準1級からはこれで合格できない人が続出してしまいます。

 

それはなぜか?

 

合格できない人の多くは、合格に必要な学習とは違ったベクトルで勉強していることが多いからです。

 

 

例えば、皆さん、明日単語テストがあるとして、そのテストは「フランス語を日本語に直すテスト」だと言われたら、フランス語を見て日本語を言えるようにしますよね?

逆に、「日本語をフランス語に直すテスト」なら、日本語をみてフランス語に直す練習をするのが普通です。

 

では、その単語テストが、「フランス語を日本語にするのが3割(30点)、日本語をフランス語にするのが7割(70点)出る」となったとき、どのような勉強をしますか?

おそらく、ほとんどの方は日本語をフランス語にする練習、つまり7割(70点)をとる練習をすると思うんです。

これは、逆のことをしても3割(30点)しか取れるようにならない、からですよね?

 

では、この考えを仏検準1級筆記試験(以下、「準1級」)に当てはめてみます。

準1級は大問が8つあります。

このうち、「点数が取りやすいもの・取りにくいもの」「配点が高いもの・低いもの」という分け方をしたときに、前半にある【名詞化】【前置詞】【多義語】というのは非常に点数が取りにくく、配点もそこまで高くありません。

もちろん、これらが出来なくてもいい、というわけではない、ということを先に言っておきますね。

 

準1級では、これらの問題が試験の最初に並んでいます。

そうすると、問題集の作りとしてもこれらが最初に来ます。

さて、このとき、皆さんなら「どこから」問題集を勉強しますか?

たいていの人は「最初から」問題集を解きますよね?

そうなると、点数が取りにくく、配点も高くない分野の勉強に、限られた大切な時間を当てることになってしまいます

 

つまり、合格するための学習の効率化を図る場合、必要なのは何を学習すれば合格点を超える可能性がもっとも高くなるのか、ということです。

 

前置詞・多義語の問題は各5点ずつの問題になっています。

それなのに、準1級のこれらの問題は範囲の指定がなく、勉強をいくらしても終わりはありません。

 

ここまで書いてくればもうお分かりかと思います。

 

これが試験ではなく、単にフランス語学習として前置詞や多義語を学習するのであれば、何も言うことはありません。

 

しかし、仏検を受ける場合、合格することを目標にしているのならば、合格するための優先度を考えて学習する必要があります。

今回の動画では、この優先度が最も高いものを紹介し、それを合格への戦略と銘打ったのです。

 

 

ということで、今回の動画を作った理由がお判りいただけましたでしょうか。

 

僕はフランス語以外にも語学検定を受けていますが、受けるからには合格したいと思っていつもこのような戦略を立てています。

 

ただシンプルに語学力をつけるための学習なのか、それとも検定試験で合格するための学習なのかをしっかり区別したうえでやるべきことを決めることが重要だ、ということを書いて今日の記事は終わりにしたいと思います。

 

それでは、これからこの動画の後編、つまり各大問ごとの解き方についての動画を作ろうと思います!

完成しましたら、ぜひこちらもご視聴ください!

まだチャンネル登録をされていない方は、この機会にぜひ、よろしくお願い致します!