【フランス語】準1級大問1~3の解き方と考え方について【名詞化・多義語・前置詞】
こんにちは
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今日は、仏検準1級の直前対策として、各大問で注意すべきことを書いていこうと思いますので、よかったら最後まで読んでみてください。
大問1は名詞化の問題です。
名詞化の問題は5問あります。
下線部が引かれた動詞・形容詞・副詞の名詞形を答えるという問題です。
この問題で頭に入れておいてほしいことが2つあります。
1つは、「同じ語尾変化で作る名詞が2つ以上出ることは少ない」ということです。
例えば、attentifの名詞はattentionになりますが、このような-tionで終わる名詞が5問中1つあったとすると、【他の4問の解答は-tionで終わるものにはならないことが多い】ということです。
出題者側からすると、名詞化について幅広く問いたいのでしょう。
同じ語尾変化は少ないのことを覚えておいてください。
ちなみに、名詞化の語尾というのは、次のように分類できます
-tion / sion
-té
-ment
-ance / ence
-age
-eur
-ie
-ure
-esse
-ée
過去分詞の女性形
元の形に含まれる
特殊な変化(不規則変化)
これを確認したところで2つ目の覚えておくべきことを話したいと思います。
準1級の名詞化では上記の語尾の中でも【その数が少ないもの】と【不規則な変化をするもの】がよく狙われる傾向があります。
数が少ないものというのは、
-eur
-ie
-ure
-esse
-ée
過去分詞の女性形
元の形に含まれる
などです。
数が少ないので、試験前でも十分に確認する時間があると思いますので、かならず見るようにしておきましょう。
また、不規則なものというのは、上の一覧の最後にある「特殊な変化(不規則変化)」に該当するものが一つ。
そして、一部に不規則な変化が含まれるものというのも狙われやすいです。
たとえば、recevoirの名詞形はréceptionですが、アクサンが出てきます。
このように、語尾変化が分かるだけでは間違えてしまう可能性があるものは狙われやすいです。
この名詞化については、すでにこちらの動画で語尾別に規則変化・不規則変化をまとめた資料を無料でダウンロードできるように整えてあります。
動画をご覧になり、パスワードを入力すればすぐにダウンロードできるものですので、まだこの資料をお持ちでない方はぜひ入手して利用してみてください。
【大問1・名詞化のまとめ】
1.同じ語尾変化で作る名詞が2つ以上出ることは少ない
2.【同じ語尾変化を持つ名詞がが少ないもの】と【不規則な変化をするもの】がよく狙われる
それでは大問2を見ていきます
大問2は多義語の問題です。
多義語の問題は次のような考え方で解いていければ良いと考えます。
1、選択肢を品詞ごとに分ける
選択肢には10の単語が含まれていますが、品詞別にすると、3~4単語のグループに分けられます。
2、空欄に入る品詞を考える
空欄に入る品詞が動詞なのか形容詞なのか、はたまた名詞なのかはこのレベルの方でしたら簡単に見極めることができると思います。
品詞が分かったら、1で分けたグループのうち該当するものに含まれる単語を検討していきましょう。
解き方はこのようにするとして、もうひとつ話しておくべきことがあります。
それは、
選択肢にある【誤答にあたる単語】は、ABのうち簡単に意味がわかるものに寄せていることが多い
ということです。
たとえば、sociétéという単語には「会社」という意味がありますが、これは多くの方が知っている意味だと思います。
しかし、この単語には他にも「交際・付き合い」という意味もあることを知っている人は少ないと思います。
このとき、このsociétéが問題の解答となる場合、選択肢には
companie / société / entreprise
というような「会社」の意味を持つ選択肢が並ぶことが多い、ということです。
つまり、1つは分かりやすくしている一方で、もう一つの意味を知っているか、もしくは想像して答えることができるかが解答のカギになるということです。
このように、片方が分かっただけで安直に答えを選ばないように試験本番では気を付けてくださいね。
それでは大問3です
大問3は前置詞の問題です。
前置詞の問題では、
1、前置詞の意味・用法
2、熟語・成句の一部
3、動詞の語法の一部
といったものが問われます。
正直に言うと、前置詞の問題はかなり範囲が広く点数が取りにくいにも関わらず、その配点が低いことから「出来なくても気にしない」というスタンスでいることが重要です。
僕が実際に試験を受けていたころは、前置詞の問題は最後に解いていました。
というのは、試験の入り方としては「出来る問題」から始めたいと思っていたからです。
準1級の合格点は6割ですので、前置詞が出来なくても合格することが十分に可能ですので、そのあたりを頭に入れて試験に臨んでください。
もちろん、前置詞の知識は重要なので、日常的に学習することは重要ですが、こと試験に関していえばそれほどではないということを補足しておきます。
ということで、ここまで大問1~3を見てきました。
次の記事では大問4以降を見ていきたいと思います。【続く】