ポリラボ ~多言語学習研究所~

英語とフランス語、ときどきイタリア語・スペイン語・ドイツ語

留学する最高のタイミングは〇〇なとき!

こんにちは!

 

今日は留学のお話です

 

皆さんは留学の経験はありますか?

 

僕は大学卒業後に1年間、フランスのグルノーブルというところにある語学学校に通いました

 

「なぜ在学中に留学しなかったの?」

 

 そう思う人はたくさんいると思います

 

実際、フランス語学科にいた自分の周りには、大学2,3年次に一年間フランスに留学する人が多かったと思います

 

そんな彼らが日本に帰ってきて、フランス人の先生とペラペラと話している姿を見てはいつも、あんな風にしゃべれたらなぁと思っていました

でも、今考えると、彼らのフランス語はかなりおぼついていたし、ジェスチャーも多く、なんとなく「話せている風」だったなと感じています

 

在学中に留学しなかった理由

 

自分が在学中にフランスに留学しなかったのは、今フランスに留学して得られるものが日本でも得られるものではないのか?と思ったからです

 

フランスに留学した留学生は主に2つのグループに分かれます

 

1.語学学校に通う

2.大学に通う

 

この2つには大きな違いがあります

 

語学学校に通う場合、主に学習するのはフランス語です

語学学校では発音・会話はもちろんのこと、フランス語でフランス語の文法を学んだりします

 

大学に通う場合、フランス語を学ぶというのが第一目的にはなりません

日本の大学に通うのと同じですから、経済学部に入れば、経済についてフランス語で学ぶことになります

 

概ね、学部時代に留学というと1の語学学校というのがメインになると思います

 

語学学校にも、私立の語学学校の他に、国立大学に併設している語学学校などがあり、私立よりも授業料が安く設定されています。その分、一クラスの人数は多くなるわけですが。。。

 

さて、ではその語学学校で行われていることが、果たして日本にいて身につけられることと違うのか?

 

というと、日本で学べることが多くあります

 

たとえば文法

日本人学習者にとって、日本語で文法を説明された方がより理解しやすいですよね?

 

そもそもフランス語を学習し始めて1年足らずで留学すると、大体の場合は基礎クラスに入学させられると思います

そうすると、日本で学んだ文法をもう一度繰り返す、というようなことになるのです

 

実際、自分がフランスに留学した時には、授業は現在形の活用からでした

 

 

 

留学をするメリットは何か?

 

 留学することで得られるもの、それは

 

・その言語に24時間囲まれた生活

・異文化体験

 

この2点だと思います

 

フランスに留学すればそこから先はフランス語での生活が待ち構えているわけなので、これは日本にいては難しいですよね

24時間フランス語に囲まれた生活をしていると、自然とフランス語で考えられるようになると思います

しかし、これは4年間日本の大学でフランス語を学んでいたから、という土台があったからだと今振り返ると思います

 

留学していた学生の中には、フランス語が全く初めてだという人もいました

そのような人たちは、確かに1年後フランス語でコミュニケーションがある程度取れるようになっていましたが、彼らのフランス語レベルはフランス語検定で言えば3~準2級程度です

 

 

 

留学する最高のタイミングとは?

 

僕は大学4年時にフランス語検定2級に合格しました

僕の友人で最も一生懸命フランス語を勉強していた人は、フランス語検定準2級に1年と少しで合格しています。もちろん、日本での学習だけで、です。

 

そう考えると、フランスに1年留学して準2級レベルになるというのは確かに期間的には短く見えますが、日本にいてもある程度の時間を費やせば決して難しい話ではないように見えます

 

ここで考えてみたいのが

 

「いつ留学するのが良いのか?」

 

ということです

 

僕の意見では、日本である程度学習をしてから留学するのが望ましいと思います

ある程度というのは、3~2級程度だとお考え下さい

 

その理由としては、このくらいのレベルになると、生活に必要な単語をある程度身につけていることになるからです

 

留学して初めてその言語を学ぶ場合、何を言われても、何を読んでも初めてのことになり、学習量ばかりが先行し、効率よくフランス語を学ぶことが難しいと思います

 

その点、ある程度の語彙があると、最初は戸惑うと思いますが、知識として語彙を知っているのでフランス語に囲まれた生活への適応スピードは初学者よりも数段速いと思います

 

また、フランス語で仕事をしたり、将来的に高いレベルでフランス語を使いたいと考えている方は特に、知識ゼロから1年の留学だけではそのレベルに持っていくのは難しいと思ってください

そのような方たちで、留学予定が1年しかないのなら、日本で出来るだけフランス語を勉強してから留学することを強くおすすめします

2級以上のレベルでフランスに行くことで、社会問題をはじめとする様々なテーマのディスカッションになんとかついていくことができると思います

そしてそのレベルにいるからこそより深く現地でより多くのことを吸収してくることができるのです

 

 

 

まとめ

 

フランス語だけでなく、英語を始めとする他の言語でも、留学してからその言語を身につけようとするのではなく、日本にいる間に出来るだけたくさん勉強することにより、現地に行ってからより多くのことを吸収することができる

 

留学する最高のタイミングは「日本で初級レベルの学習を終えたとき」

(初級レベルではなく、出来るだけ高いレベルにいることが望ましい)

 

ということが言えると思います